一年ほど前だっただろうか。
M1で優勝した錦鯉に対しての質問。
約1年くらい前だし、それがどんな場面での誰が質問したのかはもう全然うろ覚えなのだけど。
インタビュアーの方が
「苦節26年の錦鯉さんがこんな風に優勝してしまったら、
他の頑張っている年配の芸人さんたちが夢をどこで諦めればいいか分からなくなってしまうのではないのでしょうか?」
との問い。
それに対して、渡辺さんが放った一言。
「知らねーよ!」
なんと!!
気持ちの良い!!!
私の心までも、すーっと晴れる感覚でした。
私自身、共感がとても強く、その性質は今の仕事にもとても役に立っています。
高い共感力のおかげで、人とも仲良くなれるし、良好な人間関係も育んでこられた。
ただ逆に何かをしようとすると、
「あの人の気持ち」や「この人の気持ち」が分かりすぎたり寄り添いすぎたりしてしまうせいで、
時に身動きがとれなくなってしまう。
人がどう受け取るのか、どう捉えるのかなど、
相手の問題や課題であり、私にはどうしようもないどころか実際は関係すらないのに。
たとえば「嫌われたくない」といった気持ちも含めて、人にどう思われるのか気にしすぎてしまう人も。
共感が強すぎて人の気持ちを理解したり、寄り添いすぎてしまう人も。
「知らねーよ!」という心持ちで生きられたら、随分楽になるのかも。
逆にこの「知らねーよ!」が得意な人は、
「大丈夫?」という人に寄り添う優しさを持てると人間関係が円滑になりますね。
どちらがいいとか悪いとかではなくて、黄金の中庸。
なんだってバランスが大切。